『田舎だから』は言い訳にもならない

コラム
佐久平マール動物病院
院長 土屋 文人先生
皆さま、はじめまして。
長野県佐久市に佐久平マール動物病院を開業しております、獣医師の土屋文人と申します。
当院は軽井沢エリアの隣町の佐久市、車で30〜40分ほどの北陸新幹線佐久平駅付近にあります。

私は、佐久市(旧北佐久郡望月町)出身、獣医師になってからは16年程経過しました。
獣医師デビューから7年目の秋に故郷である佐久市に開業して今年で9年目。
現在は常勤獣医師3名、非常勤(専科)獣医師が4名、看護師や看護助手、トリマー、受付事務スタッフを合わせ約20名のスタッフと共に診療を実施しております。
開業までは、東京都世田谷区(二子玉川付近)、神奈川県川崎市(武蔵小杉付近)、長野県小諸市の動物病院で勤務獣医師をさせていただき、40年の歴史ある動物病院を承継し開業致しました。

16年前の獣医師免許取得時、私は長野に戻る事を全く考えていませんでした。
理由は首都圏にいた方がより情報を得やすく、また獣医師として成長できる場が田舎より多いと思っていたからです。でもその後、色んな理由があり長野に帰って来ました。

『田舎だから、きっと診療内容なども大きく変わるんだろうな、』

正直、私はそう思って長野に帰って参りました。

その自分の意識は、数日のうちに間違っていることに気付かされました。むしろ、長野に帰って来てからの方がずっと責任が重くなったと認識したのです。
理由は、『ここで診察が完結できなければ困る方が多くいる、』と思ったから。
距離や時間など、物理的理由で大学病院や二次診療施設へ行くことができない方が多くいるからです。
『ならば自分が出来ることを増やすしかない、自分にできなければせめて情報だけでも持ち帰っていただかないといけない』

そんな想いをハッキリと抱いたことから、今日まで『地方での動物診療』にこだわりを持って過ごしてまいりました。

また、首都圏だからとか田舎だからとか長野だからとか、『他責』だった考えを『自責』に改められたのが、私にとって大切な財産になっているのかもしれません。
情報や技術が欲しいなら自らが取りに行動すれば良いのであって、もっと良い診療を提供したいのならもっと自分が動かなければ!という“普通の事”を痛感しました。
都心部ほか、日本全国どこにでも、セミナーや見学や学会。教えを乞うためならどこにでも行きます!という私のスタイルが生まれました。

佐久平マール動物病院 土屋先生

『他責では何も変わらない』
『田舎だからは言い訳にもならない』

その延長線上に、今の佐久平マール動物病院があるのだとすれば自分でも納得がいきます。
そんな動物病院があるんだとご認識いただけると最高に嬉しいです。

何かお困りの際はお声がけください。

我々だけで出来ることは限られるかもしれませんが、最大限のご提案をさせていただき、その後の生活を一緒に考えさせていただきます。

軽井沢に、動物と一緒に安心して来ることができるということで、皆様のお役に立てたら幸いと思っております。

関連記事

特集記事

TOP
CLOSE