犬と植物

コラム
犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子
犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子
初めまして。
 犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子(まみこ)です。
 犬のハーブケア(植物療法)についてのコラムを担当させていただきます。

私の仕事は「犬の植物療法士(ハーブセラピスト)」です。
皆さんは犬の植物療法をご存知ですか?
自己紹介で「犬のハーブセラピストです」というと「アロマを使われるのですか?」と聞かれることがよくあります。
私が犬たちに施すハーブケアでは、人がハーブティーとして飲むドライハーブを主に使います。アロマとは少し違っています。
内臓など身体の中からの健康のために、犬たちにドライハーブを食べてもったり、外用といって皮膚のケアにハーブ使ったりしてるのです。
そしてご家族がご自身でケアができるようにと「犬のハーブセミナー」やワークショップを開いたり、ハーブケアのカウンセリングなどもしています。

犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子

自己紹介も兼ねて、私がどうして犬の植物療法を施すようになったのか、お話しさせてください。
軽井沢より発信のコラムですが、私自身は神奈川県の海辺に住んでいます。
愛犬は代々ミニチュアダックス。現在は2代目のルートと3代目のアースと一緒に暮らしています。
初代から3代目まで全員男の子です。
犬と暮らしてみると、私には無駄に甘えん坊(?)な男の子が合っている気がします。

犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子

さて、なぜ海辺の私が軽井沢Birdieさんのコラムを書かせていただいているかというと。
今から4年ほど前、軽井沢Birdieを主宰されている石原恵さんと私は茅ヶ崎の地で犬のハーブを通じて出会ったのです。
奇跡の糸を手繰るような出会い。それはまた別の機会にお話しさせていただきます。
奇跡の出会いから間もなく、私は軽井沢の地を訪れるようになり、軽井沢Birdieさんでハーブワークショップを通じて「飼い主さまと犬のハーブ」をお伝えすることになりました。

犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子

では、更に10年ほど時間を遡りましょう。
私が植物療法と巡り合ったきっかけは初代のダックスでした。
名前は舞風(ブーフ)と言います。かっこいいでしょう!!
今でも自慢の子、いえブーフは私のbuddyです。
ブーフは訳あって2歳のときに我が家へ迎えた子でした。
子供の頃から夢見ていた犬との生活。どこへ行くにもブーフと一緒。犬と心が通じる素晴らしさ、楽しさを噛みしめる日々でした。

ブーフが4歳のある日、病院で健康診断をしてもらった時。ブーフの心臓に問題があると獣医師から伝えられました。
私は顔面蒼白!獣医さんの「心臓が・・・」という言葉は私にとってとても怖いものでした。
医療のこと、そして自分に何ができるかなどまるで知らなかった私は、生きた心地がせず、不安と恐怖でいっぱいでした。
そして、家では毎日ドキドキしながらガラスの犬に接するように慎重にブーフと過ごしました。
そうして過ごすうちに「なにか自分でできることはないだろうか」と思うようになったのです。
こんなに必死になったのは初めてのこと。マッサージがよいと思えばマッサージを習いに通い、食事、サプリメントとあらゆるものを試しました。
そして1冊の本をパラパラとめくっていると「犬のハーブ」の文字が。
なんだろう?と思い読み進めると、そこには私たちがハーブティーとして飲んでいるハーブの働きが書かれていました。
それが「犬のハーブ」と出会いでした。
ブーフの心臓と少しでも長く付き合っていくために、どんなハーブがあるんだろう?
私はハーブを学び始め、その働きに驚き、ブーフにハーブを使いながらハーブの力強さを知り、ブーフだけでなく犬たちのために伝えていくようになったのです。
自分でできることがある心強さを、犬と暮らすたくさんの人に知ってもらいたいと思ったのです。

ブーフはハーブケアを取り入れながら、その後10年を伴にしました。
ブーフがいてくれたからこそ、今の私がいるのです。My Buddy!

では、そろそろハーブのお話しにうつりましょう。
ハーブを使った植物療法は自然療法と呼ばれるもののひとつです。
植物という自然の恵み、自然界の命を身体のために取り入れていくケアです。
植物は種が着地した場所、植えられた場所から芽を出し、根を張り、枝葉をつけて同じ場所で一生を過ごします。
どんな過酷な場所であっても自分で動くことはできません。野生であれば尚更です。
そして成長していく途中で暑さ、寒さ、紫外線、自分を食べにやってくる虫たち、さまざまなことに出会います。
悪いことだけではありません。子孫を残すための花粉や種を運んでくれる虫たちもいます。
植物たちは「今日は日射しが強いからちょっと日陰にいこうかな」「虫が多くて嫌だから場所を変えよう」と動き回ることはできません。
その環境で自分を守りながら生き抜くしかないのです。そのために植物は自分で自分の身体の中にたくさんの「生き残り成分」を作りだしています。
植物の生き残り作戦。それは色だったり、香りだったり、味だったりします。
それを私たち人間や犬たちの身体に取り入れ、植物の恩恵をわけてもらうのが「植物療法」です。
植物の生き残り成分は、種が違う私たちや犬たちの身体と心にも素晴らしい働きをしてくれるのです。
体調の悪いときにハーブティーを飲むと、香りに癒されて心と身体が立ち直ってゆくのを感じることがありませんか?
それは「なんとなくそう」なのではなく、植物が持っているさまざまな成分からの贈り物なのです。

犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子

これから、コラムを通して犬たちとの日々を健康に楽しく過ごすためのハーブケアをお話ししていこうと思います。
軽井沢BIRDIEさんでお目にかかることもあるかもしれません!
軽井沢発信の犬と植物。

どうぞよろしくお願いします!

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