犬と人のハーブセラピストの猪野麻美子(まみこ)。 犬のハーブケア(植物療法)についてのコラムを担当。
犬のハーブセラピストの猪野麻未子です。
寒暖差を繰り返しながら、待望の春がやってきました!
春は心も身体ものびのびとして気持ちも開放されるような季節ですね。
それに伴って冬の間じっとしていた身体も徐々に歯車を回転させていく時です。
犬たちもお散歩で出会う植物の新芽に興味深々なのではないでしょうか。
植物の新芽は命のエネルギーがいっぱいです。
育つ、命を大きく育てるにはエネルギーが必要です。
そして、冬から春への季節も身体にとっては「静→動」のエネルギーが必要です。
とてものびのびとする反面、寒暖差や気圧の変化など、身体は対応しなければならないことがたくさん。
身体が対応するためには、人も犬も自分ではなかなか意識できない自律神経が頑張っています。
自律神経のケアについては秋のコラムでも書かせていただきました。
(秋のコラム→https://karuizawa-birdie.net/herbtherapist-mamiko2/)
しばらくは寒さが残る日、朝晩の寒暖差などもあるのでまだまだハーブ温湿布は活躍しそうです!
そして、春は狂犬病など予防接種の時期でもあります。
ハーブセラピストとしては・・・「どうして春なのでしょう?」と思うところもあります。
春は冬の間じっと身体に溜め込んだ色々なものが巡り始めるときです。
暖かくなり、血流などがよくなるのは嬉しいことですが、冬の間の滞りも身体を巡ります。
色々なものを解毒する「肝」
身体の巡りとともに肝臓がとても頑張るのが春です。
ハーブでも春は肝臓をサポートすること、血を綺麗にすることがメインになります。
そして「肝」が頑張っている季節に予防注射が待っているのです。
薬品も肝臓で代謝するので、春の肝サポートは予防接種も考えたいところです。
春のハーブはたくさんありますが、予防接種や投薬などを控えている犬たちの身体にはミルクシスルも取り入れてほしいハーブの一つです。
ミルクシスルはオオアザミ属の植物でマリアアザミとも呼ばれます。
ミルクシスルは犬たちの肝臓サプリメントとしても使われていて、使用部位はミルクシスルの種子です。
写真は我が家の犬たちのハーブブレンドです。
一番上の種子がミルクシスルです。
ミルクシスルはシリマリンという強い抗酸化成分を持ち、損傷した肝細胞などのタンパク合成を促し、細胞修復をすることがわかっています。
人ではアルコール性肝硬変や脂肪肝などにも用いられているようです。
ハーブでのサポートは身体全体のバランスを考え、普段からの健康維持が第一ですが、予防接種やオペなど、身体にとっての一大イベントにもピンポイントにも使えるのです。
身体が揺らぎやすい季節の予防接種だからこそ、先回りしたサポートができるのも自然療法と言われるハーブが得意とすることろです。
そして、長いようで短い春だからこそ、犬たちにとって快適な毎日を過ごさせてあげたいですね!!